Top
<   2005年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧
Vera Drake
Vera Drake

村=家族と言う共同体は、生まれてくる「子どもは生産力」とみなしている(いた)ため、妊娠中絶を許さない社会の仕組みを作り出した。生まれてくる子どもは個人の所有を超えて共同体に属す。堕胎禁止を考えるとき宗教観に表される倫理が頭に浮かぶが、倫理以前に生活していく現実があり、生まれてくる子どもをどうしても必要な生産力として見るから、妊娠中絶は禁止された。
(宗教が禁止したわけではなく、仕組みを維持するため使われた。
参考→ここにも書かれています。)

動き出した仕組みは、人間本来を見ようとせず、仕組みを支えることで成立つ共同体の意思と共に両輪となって走り出す。妊娠に関して言えば身ごもるのは女性で、堕胎を許されない仕組みにどれだけの女性が泣いてきたのだろうかと思うと、心が痛む。

積み重ねられた歴史は重く分厚いが、共同体が存在できないこれからの社会を前提として、何が有効で何が無意味なのかを見極めていくことの大切さを感じる。共同体(=たとえば結婚制度など)の存続を望むベクトルにこだわる場合は、再び泣くのは女性だと思う。

1.人間の感情描写が凄い。チョコレートを食べるシーンひとつに人の心が詰まっていた。おどろいた。

2・最高に幸せな家族はあって、羨ましいほどそこは笑いに満ちていた。ほんの些細なきっかけで笑顔が消えてしまうが、笑える状況を大切にしたい。

3・堕胎が罪であった時代、母を許せない長男であったがそれでも「お母さんを愛している」と言葉に出して伝えている。言葉を信じる素晴らしさがあった。

4・主演女優も父親役も弟役も娘夫婦も刑事も最高の演技を見せている。

5・許される堕胎と許されない堕胎を考えたが、許されない堕胎は浮かばない。
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-31 17:54 | movie
日本の男、初めて減る…「人口減少社会」到来間近
日経でも1面でした。

男性初の減、総人口伸びも最低…人口減社会足音間近に

 総務省は27日、住民基本台帳に基づく人口調査結果(3月31日現在)を発表した。男性の人口は6207万6658人で、前年同期に比べて1万680人(0・02%)減り、1968年の調査開始以来、初めて減少に転じた。

 総人口の伸びも前年同期比0・04%増と過去最低の伸び率で、日本の経済成長や社会保障制度などに大きな影響を及ぼす「人口減少社会」の到来が間近に迫っていることを浮き彫りにした。

 総人口は1億2686万9397人で、前年より4万5231人(0・04%)増加した。増加数と増加率はともに過去最低だった前年を下回り、さらに鈍化した。

 2004年度の出生者数は110万4062人。出生者数から死亡者数を引いた同年度の自然増加数は5万2980人で、いずれも79年度以降の比較可能な調査で過去最低だった。

 総人口に占める65歳以上の老年人口の割合は、前年比0・48ポイント増の19・72%で、過去最高を更新した。15歳未満の年少人口が0・12ポイント減の13・91%、15~64歳の生産年齢人口が0・36ポイント減の66・37%で、少子高齢化も進行している。

 都道府県別では、人口が減少に転じたのが群馬、京都、大阪の3府県。減少自治体は計35道府県にのぼった。総人口のほぼ半数を占める3大都市圏のうち、関西圏(京都、大阪、兵庫、奈良)は0・004%減と初めてマイナスに転じた。
(読売新聞) - 7月27日23時53分更新
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-28 21:02
ロハス  →  8ロハス
ロハス

8ハロスでした。笑
低いか??
以下が私の選んだもの。

02 自国の文化について興味があり、異文化についても知識や関心がある。

05 なにはさておき人間関係がたいせつだ。

06 社会的な成功だけが人生の目的ではない。

09 最終的にはポジティブな人間だ。

10 最先端の科学だけでなく、神秘的なことにも興味がある。

11 自分が何者なのか、折にふれて考える。

13 いつも理想をもって行動している。

16 スローな時間とファストな時間を使い分けている。
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-28 21:00
人類と建築の歴史
a0016783_136483.jpg

藤森照信

人類の歴史を建築の歴史に重ね合わせ、「建築」として表現されたもに人間のすべてが現れていると語る。ここで筆者が言う「建築」とは、内部空間があって外部空間があるモノを指し示すが、ものすごく複雑なことを「建築」という言葉で簡単に要約している。内部空間、外部空間はそれぞれ、地母信仰(母性的)と太陽信仰(父性的)の表れだと、人間が生きるために必要であった二つの信仰をもとに「建築」の始まりを語る。

人間の歴史は、旧石器時代から新石器時代に大きく変化した。新石器=磨製石器を使うことで打製石器では不可能だった森を切り開き家を作ることを可能にした。旧石器時代の狩猟採集の非定住型の生活から、森を切り開き、家を作り、モノを貯蔵し、定住する生活をはじめる。定住することで様々なものが可能となった。

1つは老人の知識である。非定住の社会では動き続けることが前提だから、年を重ね動けなくなる老人は足手まといであった。しかし、定住することで老人も大事にされる社会になった。老人が大切にされる社会は、知識を体系立てて蓄えることもできるようになり、社会としての熟成も可能となった。

2つ目が農業である。定住することで農業を始めることができるのだが、人口増加を獲得し、拡大経済が始まる。農業の始まりに対する著者の記述は的を得ていると思うので長いが引用。

「おそらく、狩をする男性の方が採集する女性よりえらい、と思われていた。しかし、人類史上最大の発見とも言うべき農業は、日頃から芋を掘ったり草のみを拾い集めていた、えらくはないお母さんが発見することになるのである。

中略

お母さんが農業を発見できた理由は、もちろん第一には常日頃から植物に接し生態に詳しかったからだが、それだけではなかったと私はにらんでいる。すでに述べたように農耕開始以前から大地の動植物の恵みに感謝し、その豊産を祈る地母信仰が発達していた。人間の多産、安産への祈りがその中心にあった。地母信仰は生命を生み出す力への信仰であった。

お母さんは、野生の植物の生育を手助けしているとき、植物の種から芽が出て葉を伸ばし、花を咲かせて、やがて実を結ぶ、そういう過程を、とりわけ自分が妊娠している時の自分の胎内の子の動きと合わせて、お父さんにはとてもできないほどことこまやかに観察し理解していた。植物の気持ちになることができた。いってしまえば、植物に入り込んで内在的に理解していた。

農業の一番の秘密は、種をまくことだが、きっと、女性は自分の身体に種がまかれること(性交・妊娠)を通して、生命出現の有様を正しく深く理解することができたに違いない。人間の種をまくのは男性だが、男性は今も昔もやりっぱなしの場合が多く、そんな者が生命の神秘に迫るのはむずかしい。」

痛く痒い指摘は最もである。

結果として地母信仰(=豊穣を願う心:女性)が農耕を手に入れることになるが、農耕を手に入れた人類は、必然的に太陽信仰を作り出すことになる。大地に根付く植物は太陽からの光をエネルギーとして成長する。そのため地母信仰が生み出した農耕は太陽を必要とし、必要とする心が太陽信仰を生み出す。信仰は擬人化され、太陽信仰を男性が司り、地母信仰を女性が司ることによって、この二つは一対となる。

形態に表される地母信仰と太陽信仰はそれぞれ「内部空間」と「外部空間」ということになる。理由として、前者は、人間の豊穣を表す「出産」を考えることで説明される。外部から無防備な状態から守る具体的理由や出産の儀式化から、洞窟など内部で執り行われて進化し、内部空間化していき、後者は、太陽を含めた自然との対峙により、必然的に外部での垂直性に向かっていく意味を持たせられた外部空間(ファサード)といえる。

筆者が述べる「建築」は地母信仰と太陽信仰が一体化したものであり、それをを起源として世界にひろまっていく。内外部を一体としてはじまった「建築」が広まっていく過程の説明があり、6段階に「人間の歴史」=「建築の歴史」をきざんでいる。

1段階は、「新石器」でこのときは世界は1つであった。
2段階は、「四大文明」で地域の風土の特性に合わせて進化していく。
3段階は、「四大宗教」で観念が物質に特徴を付け始め細分化を進める。
4段階は、「大航海時代」でアメリカ・アフリカでの淘汰がはじまる。
5段階は、「産業革命」でアジアの淘汰も終わり、固有性は衰退する。
6段階は、モダニズムが世界を染め、結果、世界は1つになった。

全てが西洋化することで西洋自体もその固有性を失い、「1万年をかけて、再び世界は1つになった。」また、「その結果としてさらに物質がもつ固有性を消すため、透明性を求めたデザインが主流になっている」との結びであった。

世界が1つになったのは事実だから仕方がない。ただ1つ言える事は、『1つになった世界』はかつて『1つであった世界』と違うということであり、その違いの根底には、太陽信仰もなければ地母信仰もない。一言付け加えると、男性観も女性観もやはり大きな意味をもたない。本書は人間史の名著だとおもう。

追:モハメッドのコーラン、キリストの聖書、孔子の論語、釈迦の法典は、それぞれ、イスラム教、キリスト教、儒教、仏教と対応するが、これら太陽信仰が進化したものと考えられる「観念」が地母信仰が生み出した土着の神を駆逐していく指摘が興味深く、それらを建築表現に絡めた点も面白かった。

写真は藤森さん設計の高過庵
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-27 12:50 | book
a leaf

a0016783_2004746.jpg
二ヶ月間元気でしたが、枯れ始めたので今日まで。。
おつかれさま。
育たない観葉植物は初めてでしたが、わりと良いです。
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-21 15:21
Meet the world
Meet the world!!!
↑itakeawayさんへのリンク
楽しい記事を取り上げいています。


国旗に使われた色の面積に統計的な数値を当てはめその国を表しています。わが国の国旗、日の丸はどういった割合をしめすのだろうかねー









ちなみに中国は↓
a0016783_8105442.jpg

brazilianartists.net
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-19 08:12 | TB
BAMBI☆BONE
BAMBI☆BONE
ぴあフィルムフェスティバルにて。

白洲正子の著書の中にもあるように、男性間での同姓愛はかつては人間教育を含んで当たり前のように存在していた。その大きな特徴は、年長者が弱者をつまりは、強いものが弱いものに対して「挿入」する良い意味でも悪い意味でも一方的なものであった。力は人間個人の存在を超えた社会構造に依拠する。社会構造が重要視するは当然として腕力であった。侵略者から自身を含めた民族やムラを守るため、頼りにされたのは男性の腕力であり、その基で、安全な暮らしが守られた。

男性がヘゲモニーを握ったのは自然な流れであった。腕力が外界からムラをまもり、力強い腕力だけが重労働や主だった生産の根幹をなしたと言える。もちろん、女性も子どもも生産に携わっていたが、外界の侵略を防ぎかつ狩猟生活に始まる人間社会を造り維持してきたのは男性の腕力であったことが何よりも大きい。アボリジニ人などの原生生活を営む社会で女性のみが働いて男性は何もしない社会があるが、男性は侵略に備える戦力として位置づけられ、戦力と言う名の下に女性から食い扶持を受ける。

以上を腕力に起因する男性社会とすると、支配者としての男性達の間でも、腕力をものさしにして関係が測られる。同一グループ内での争いはタブー視されるため、ここでの腕力は具体的に力による侵略を意味しない。男性が男性を支配する力は経験や知識であり、加齢によってて習得される。地に根付いた経験を信頼する社会は、ぽっと出の若造の新しい発想より、長く生きてきた長老を選び、その言葉を尊ぶ。経験が支配する社会が意味するのは、「長老」の存在に集約される。

男性上位の社会を生み出した要因は二つあり、1つは、腕力に起因する男性性であり、もうひとつは、経験に基づく知識を蓄え続けていく加齢であった。この二つが、男性の男性らしさの基調となり、対としての女性らしさを生み出した。人間はずっと昔からこのように生きてきた。

人間は知恵をつけ、いつからか二つの要因が消え始めた。具体的には多くの人々が人間として扱われる始まりとなった市民革命以降に世界に広まっていった。何が二つの要因を無効にしたのかと言うと、男性性と言う属性に付随する腕力を無意味な物とした産業革命に始まる機械の動力化であり、経験をつみ知識を積み重ねる事の根本を支えた加齢は、情報革命による人間外部での知識のアーカイブとそれへの自由なアクセスにより、知識と加齢は無関係となった。

この二つが事実として世界を変えはじめている。男性が男性的であったり、女性が女性的である社会像は実はすでに虚像であり、男性的であろうとすることや女性的であろうとすることは、時代に反していると感じてやまない。

男性が男性として存在する役割のひとつに「父親」があるのだろうし、女性にも同様に「母親」という役割があり、子どもにも「息子」あるいは「娘」らしさがあった。失われていく、「父親」らしさを維持するのは、父親らしさを演じることに尽き、「父親」らしさの最たる物が、男性である父息子間でのみ表現可能な近親相姦である。

家族内での侵略、つまりは腕力による暴力は、家族内という枠組みに守られているという意味で、侵略者には安全が保障され、侵略される物には逃げ道がない。男性らしさにこだわる社会、女性らしさにこだわる社会のいずれもが、大きな歪を生み、家庭を地獄にする。これから以降、「らしさ」にこだわる社会の一番の犠牲者は、力ない子どもなのだろう。その結果、仮面を被った子どもが街中にあふれ出す。

1.人間それぞれがバランスを保ちながら生きている表現が上手かった。つまりは、拠るすべもない時代の反映であり、良い事悪いことと言う以前に対応するしかない。その結果、社会の役に立つと良いね。

2.男の子と女の子がとてもとても可愛らしかった。映画の中で成長を感じたが、実際、成長していたと言う。。。

3.欲求肥大の女性デブ二人のインパクトは凄かった。作品全体の中で効果的に使っている。

4.日本の一軒家を撮影に使っていた。今では一般的ではない感じが、凄く分かりやすくて良かった。この映画、主人公が暮らす家が分譲マンションではダメなのだ!と私が監督なら口にする。切妻屋根の「家型」に暮らす家族の崩壊(役割の無意味性)が家の形にリンクする。

5.映画の結論は主人公の少年が「ぐっ」と飲み込んで生きていくのだろう。前向きに生きることを表現していたと私は捉えたい。
a0016783_8311043.jpg

[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-13 21:50 | movie
What's up











25 years of my life and still
I'm trying to get up that great big hill of hope
For a destination

I realized quickly when I knew I should
That the world was made up of this
Brotherhood of man
For whatever that means

So I cry somethimes when I'm lying in bed
To get it all out what's in my head
Then I start feeling a little peculiar

So I wake in the morning and I step
Outside I take deep breath
I get real high
Then I scream from the top of my lungs
What's goin' on

And I say hey...
And I say hey what's goin' on
And I say hey...
I said hey what's goin' on

And I try, oh my God do I try
I try all the time
In this institution
And I pray, oh my God do I pray
I pray every single day
For a revolution

So I cry sometimes when I'm lying in my bed
To get it all out what's in my head
Then I start feeling a little peculiar

So I wake in the morning and I step outside
I take a deep breaththen I get real high
Then I scream from the top of my lungs
What's goin' on

And I say hey...
And I say hey what's goin' on
And I say hey...
I said hey what's goin' on

And I say hey...
And I say hey what's goin' on
And I say hey...
I said hey what's goin' on

25 years of my life and still
I'm trying to get up that great big hill of hope
For a destination



学生時代、学際(=友達のバンド)でこの曲を聴いた。青空の下でのライブはなんともいえないほど素晴らしいものだった。共感しながらも青臭い部分が嫌で、今になっても変わらない感情ですが、「どうなっているんだ!」と叫んでいるいろいろなものを含んだチカラは本当に凄い。
今でもこの当時の姿勢を維持しているのだろうかと、想像すると楽しい。
それとも、すでにチカラを失い叫ぶ位置から降りてしまったのだろうか、、

1992年 What's up / 4NON BLONDES
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-09 09:04 | Entertainment
Tabula Rasa
人間は、人間を考えるために言葉をつくって、人間を考える。つくられた言葉は一人歩きして、いろいろなものも考えるためのものさしとして使われる。美術を考えたり育児を考えたり、、、
↓音楽を考えたりもする。

Arvo PartのTabula Rasa

Arvo Part(アルヴォ・ペルト)のTabula Rasa は二つあります。
「Ludus」 と 「Silemtium」 でリンク先のサンプルは Ludus
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-06 12:17
「女という名の病」
<1>ナイトメア(悪夢) 心理学者・小倉千加子
↑連載されています。
内面を掘り下げて建設的な考えが導かれるのかが心配です。
[PR]
by ssnostalgia | 2005-07-05 09:00



XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項