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高尚な苦悩?
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「こんなはずじゃなかった」と人生を後悔する程度は人それぞれで、後悔する程度が人それぞれだから程度にあわせて客観的になって見つめなおすしかない。他人じゃわかんない部分に個人が個人として生きる素晴らしさがある。皇室での苦悩も庶民での苦悩も苦悩と言う意味で当事者が感じる刺激は一緒で高尚な苦悩など存在しない。

皇室を扱う記事を扱う記事などを読むと色々な勘違いを感じる。天皇制がもつ特異性は日本を近代化に導いたし、近代から脱落を防ぐ機能を社会レベルで与えるのかもしれないけど、個人に還元すると高尚な存在をみとめる勘違いを起こす。

・雅子さんは「うつ病」から早く回復するといいね。
・イチローも相当な「うつ病」なんだって、「打つ」だけど、、、笑
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by ssnostalgia | 2004-07-31 09:05
花火
昨夜花火を見ました。毎年恒例で僕が学生時代にお世話になった設計事務所が入っている屋上で生ビールを飲みながら騒ぎます。集まる年代は様々なんだけど、所長と同年代の石投げ世代の人たちは面白く、かっこいい大人が身近にいて嬉しいと感じた。。
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by ssnostalgia | 2004-07-29 13:04
アメリカン・サイコ
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「アメリカン・サイコ」の主人公(=クリスチャン・ベール)は「手応え」のない社会にたいして「手応え」を求めて不安に陥り、その結果、「一人寂しく自己完結」して行くしかないが結論だった。一方、「ビューティフル・マインド」の主人公(=ラッセル・クロウ)は解ってもらえないという「手応えの」ない社会に対して、一人閉じこもり、結果、天才(=分裂症)となって自分ひとりの世界をつくりだし「自己完結を前提」として生きていた。二つの映画を比べてですが、後者がスタンスとしては正しい。

人には「手応え」は必要で、無形の情報から受ける「手応え」は、物質的な「手応え」に慣れ親しんだ人間には、感じにくいからこそ、ずぶずぶと不安な社会を口にする人は後を絶たないのだろう。これには不安だろうが慣れるしかない。

「庇護されたくない」という感覚の上に成り立つ「個人の自立」を口にする人は多いけど、「手応え」のない社会では孤独は真っ先に訪れて誰かにすがりたい、或いは相対的な距離を感じて自分の位置を知りたい、そんな気持ちに襲われる。だから他者との関係性は必要。

情報(=知識)が主体の社会って、しっかりと意識(=感性・直感)を集中していないと、目がグルグル回って、自分の主体性も客観性もなくしてしまう、そんな社会ってもう来ているのだろうね

「アメリカン・サイコ」の感想で、時代に捕らえられ溺れないように。
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by ssnostalgia | 2004-07-28 12:23 | movie
生命体

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ブログに付いた新しい機能「ライフログ」をつかって何か面白い表現できないかなと考えて取り合えず読んだ本の一部をアップしました。無作為に抽出したんだけど並んでいる順番が意味があるようなないような。(笑)そんな部分でライフログを面白く表現できないかな。。。

アマゾンには書評があって様々な批評が読めて面白いですね。本棚に並んでいる本ではなくてモニターを通して客観的に書名が並んでいるのを見ると人間の知性は一続きの柔らかな生命体を形成していると感じます。知性はどこに向かっているのかを不思議に思う心は、「2001年宇宙の旅」のモノリスを創造するんだろうね。
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by ssnostalgia | 2004-07-27 07:35
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
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観念的な映画はいくつもあるけど遜色なくトップレベルだと思った。若い監督の映画で主演と脚本をかねているのにも驚いた。愛に関しての映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

プラトンの「饗宴」で語られている思想を「愛の起源」をいう歌として映画の中で展開している。「饗宴」の内容は、本来は人間には3つの性があって、男と男で出来ている性(太陽)、女と女で出来ている性(地球)、男と女で出来ている性(月)としている。それぞれが2人で構成されて1つになって、だから寂しさを感じることはない。その理由がは愛に満たされているからと述べられている。神話の世界では人間は寂しさを覚えたりしない生き物だったのだ。

しかし、人間が力をつけてきたためそれに恐れた神話の神々が2人で1つの人間を引き裂き、寂しさを与える罰を与えた。太陽性からは男性と男性、地球性からは女性と女性、月性からは男と女がそれが生まれ、今の人間を形成しているという。

本来二人で1つであった人間は引き裂かれ一人で生きる寂しさに耐えられず、引き裂かれた片割れを探し求め生きている。愛は寂しさを癒してくれるから人間は愛を求める生き物になった。

人間は自分の"失われたカタワレ(missing half)"を求めてさまよい、そして出会ったときに芽生える感情=愛を懐かしむ。(複雑になるのでここでは恋愛の対象を異性に求めると仮定しよう。事実この映画の主人公は異性を求めている。)主人公の「性別は男性」だけど女性を自身の性として認識している女性である。

プラトンの「饗宴」のごとく雷の槍で引き裂かれたカタワレが存在するとして、彼が寂しさを忘れえる愛を得るための"失われたカタワレ(missing half)"はどのタイプになるのか?映画から投げかけられたこの問いに対して、画面を見ながらずっと考えていた。なぜなら答えはあるはずがないから。

が、映画はあっと驚く結末を準備していた。主人公のバンド仲間で「性別は女性」だけど男性を自身の性として認識している男性を、"失われたカタワレ(missing half)"として取り上げて映画は終わる。。。

・多様性を受け入れてくれるほど世界は豊かだ
・性にこだわって生きるべきでそこに愛がある
・性別は消せないが性は作ることが出来る

などなど、映画の結論から受ける監督の主題は保守的なのか先鋭なのか判断が付かないけど、映画で語られる部分には「その通りだ」と思う部分もいくつかあった。ただ性別に拘っているという部分で僕の考えとは全然違うのかな。。
プラトンの時代の愛と現代の愛は言葉は同じでも意味が違うし、「愛の起源」が述べる愛は本来1つであった人間が引き裂かれたために生まれた感覚でしかなく、結果(一人生きる寂しさの回避)で原因(求めるべき愛)を作り出している点で紛れもなく、不純だものね。。

映像表現やテンポ良い構成は抜群にかっこよく、特に「饗宴」のアニメーションは涙モノでした。
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by ssnostalgia | 2004-07-25 00:06 | movie
実験劇
劇団ばんぶるびぃの特別公演「ある訪問者」をみてきました。経堂のマレットっていうちいさなお店での朗読を中心とした実験劇でした。30人ちょっとの座席は満員で、演者がまじかで感じられライブ間はばっちりでした。打ち上げは参加できませんでしたが十分に楽しめました。次回10月に今度はお寺でやるそうなのでそのときも期待します。
みんながんばって面白いことやってるなぁ。。
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by ssnostalgia | 2004-07-24 08:52
キリクと魔女
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生まれてきた子どもにも人格がある。身に美しいと書いて躾と呼ぶが、伝統を守るため或いは集団として生きていくために教育をして子どもをその一員としていく。伝統側、言うなれば大人側にヘゲモニーがあった時代、「子どもを躾ける」「子どもを教育する」これは成り立った。そういった体制側が機能不全になった今後の社会を考える場合教育はどうなるのか。

時代が変わっても人間として変わらない部分は確かにあるが、変わっていく部分にこの先の時代の人間のあり方がある。変わっていく部分に一番順応していけるのが子どもたちであって、大人ではない。自分の意思で母親の子宮から這い出てきた赤子は自分でへその緒をきって歩き出す。なんとも現代的なビジュアル表現で、母親の意味の消失を飛び越えて問いかけられるべき大人と子どもの関係を主題としている。

神話を語るように作られた映画であったが、現代社会の変革を組み込んだ神話を意識して製作していた。劣者だった女性と男性の関係成立や男社会を維持する仕組み、子を産む役割を押し付けられた女性の在り方などなど、問題の根拠はすべて同根である。理屈の上では女性問題は解決されたが、子どものあり方は誰も見えていない。だから表現の世界はその関係のあり方を模索している。

この映画の結論は、女性を救うのは子どもとしていた。「キリクと魔女」はなんとも結果で原因を解決していた。問題の解決なんてそんなものなのかも。。。
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by ssnostalgia | 2004-07-21 19:39 | movie
ダイアローグ
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ネットでの対話って凄く難しくて、表層のさらに表面をサラッとナデル程度でのレベルで成り立っている。結果がそうだものね。現実もそろそろネットの影響でネットの会話のようになってくるんじゃないのかな。パターン化されたRPGのような状況で、みんなが心の中に「本音」を持っているのだけどそれを出すコマンドがゲームの中に存在しないみたいな。もうすでになっているかもね。個人的なドメスティックな部分に触れる会話って技術がいるし。

「ネットなんてそれでいいんじゃん」って声が聞こえてきそうだけど使いこなせていないだけだと思う。で、人と接するのが鬱陶しいみたいな考えがあるけど、だからって現実の社会での会話がネットみたいになったら嫌だな。表層的じゃない部分ってやっぱりあってそれを書いているつもりで、深く突っ込んだって「だから何だ?」って結果にもなっちゃうかもしれないけど私の文字表現はそうなのだろうから割りきってそれなりに。笑
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by ssnostalgia | 2004-07-19 09:32
空気
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公共工事の設計監理をやっていまして、20人近い市民委員、行政、事務局へのプレゼンテーションを行いました。施設名称が決まりロゴも決まりそれを含めたカラースキームです。模型(今回提出したのは1m近い大きなもの)や十数枚の図面やサンプルボードの作成などの物理的な準備もあるのですが、とにかく気を使うのは全体で何が一番大事なことかを把握し、それにハイライトを当ててプレゼンテーションのストーリーを構成することです。

個人的な交渉と違うのはプレゼンテーションする相手が多人数なので一種の「空気」なのです。人にはそれぞれ考えがあって細部に分かれていけばいくほど共通の認識はなくなって合意を取ることはほぼ困難だと感じています。細部に踏み込んで行かずそれ以前の共通部分で好感を持てる合意を得ることが一番大切だと感じています。「こいつなら大丈夫だ。」みたいな曖昧な感覚を持ってもらうことしょうか。100パーセントの合意は絶対にあり得ないから、細部の説明は共通部分で得たイメージを膨らませてもらいある意味では信頼に頼ることをお願いするしかありません。

思い込みかもしれませんが、私は個人的な交渉は得意です。(笑)細部までなぜわたしがそう感じているかを事細かく説明していく過程が人との関係を結んでいく楽しい作業だと思っているし、そういった感性のディテールに埋もれている部分に人間性を感じて、やはりそういった部分を求めているのでしょう。個人的な交渉(言葉のやり取り)は直接相手に自分をプレゼンテーションでき、リアクションが感じられる一種のライブで楽しいです。

多人数の集合をある1つの個体=「空気」と見た場合にはディテールの議論には何も意味がなく、ディテールに埋もれている感性に人間性を感じることを楽しく感じる私は、ディテールをぶっ飛ばさなきゃならない「空気」へのプレゼンテーションがどんなに「うまく出来たね!」と感心され誉められても、悲しい部分が残る。

って、なんて書いてみたけど会話にならないモノローグになっちゃった。笑
セワシク気を使った週アタマでした。。
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by ssnostalgia | 2004-07-15 05:54
クジラの島の少女
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伝統的な社会は人間のあり方として社会的な性を個人に求め社会を維持してきた。先祖が作り上げたルールが守られるべきでそれを受け継ぎ子孫に教え込む。それが伝統を形作る。伝統的な社会のあり方は肉体に依存していたため多くは男性中心で作られている。歴史が示す。

現代社会は頭脳を社会基盤としているため、これまでの基盤だった男性が有利な身体能力への依存からすでに離れている。そのため伝統的な社会は成り立たなくなってきている。もちろん性差別が残っているが、肉体に性別の違いは現れても頭脳に性別の違いは現れないので肉体の性差に依存していた男女の性差別は消えていく。差別を作りだした性的な優位性が社会的な基盤を支える構造から消えてしまった。性差別をなくすのは頭脳を基盤とするしかなく、社会的に男性(男性らしさ)や女性(女性らしさ)を主張したら性差別をなくすことは出来ない。もちろん個人で男性とか女性を主張するのは自由である。社会的な性と個人的な性は混同されるべきではない。

子どもは未来を担っている。そのため大人は子どもに多くを望む。誰でもするだろう。精通や排卵がない限り、男性でも女性でもないのが子どもである。子どもに求められているのは生殖機能を充たした後に明確な男性あるいは女性としての在り方である。伝統を守る風習は結婚制度につながるため、男性のあり方と女性のあり方を子どもに求めてしまう。

すでに機能しなくなった伝統に支えられる男らしさとか女らしさとかの人のあり方は、子どもの可能性を摘み取るだけだから、大人は子どもあり方に干渉するべきではない。大人がどんな大人になってほしいのかはを子どもに願う心の奥底にあるのは、自分が子どもだったからで、失敗を含めた自身の後悔の経験から語られているのがほとんどだろう。そういった旧い価値観を基盤にした大人のエゴから子供を解放してあげる社会を切望する。

などなどと「クジラの島の少女」をみて感じました。原題は「Whale Rider」
サンダンス映画祭が絶賛するのもなっとくの素晴らしい映画でした。子どもに焦点を当てた映画はこの先もっともっと増えるだろう。
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by ssnostalgia | 2004-07-11 08:03 | movie



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