Top
Kinsey
a0016783_12423926.jpg

セックスは、子を生む目的でもあるし、他人に対する愛おしさを表現する手段でもあるし、我欲を満たす快楽の手段でもある。セックスにはいろいろな意味がこめられる。「愛についてのキンゼイ・レポート」

セックスは密室の行為だから公にする必要もなく、結果として隠され続けてきた。必要に迫られないから今でも隠され続けていると思う。性行為には欲求を満足させる大きな面があり、同性または異性との肉体的な関係から性的な快楽を得る。快楽の追求は社会的には悪とみなされ、快楽を求めるセックスが個人と個人の密室の行為であるからからこそ社会は習慣や伝統を掲げ、個人を抑制し「普通」を提示する。

社会は個人の行動を抑制するが、その殻を破り自由に生きるのが人間である。もちろん自己規制し、社会が決めた枠組みに留まる場合もあるし、殻を破れず不幸にも葛藤を抱えつづけ生きていく苦しみ味わう場合もある。映画ではセックスを定量化することで、隠されてきたものが何かを数値化し、真実はどこにあるのか博士が追い求める。未来のために真実を見つけ新しい選択肢を提示することは身を切るほどの苦労を伴うのだろうと感謝の念を覚えた。

映画の結論は、「普通という概念は存在しなく多様化の肯定」に留まるが、不可視のモノを数値化することでどれほど救われた人間がいたのだろう。映画終盤に出てきレズの老婆の感謝の言葉が抑圧されてきた人の言葉を表している。真実(=真理)がどこにあるのかを求める姿勢は凄いとおもった。

1・「フェミニズム」に話が向かわなかったので主題がはっきりと見えた。
2・証明することが社会的に困難でも証明されるべき1つだとおもう。歴史の浅いアメリカだからできたことかもしれない。
3・多様化を唱える現代で「キンゼイレポート」をやる必要はないが、事実を突きつけられたら困惑するだろうし、「普通」と言う概念はなんだろうかと寄りかかりたくても寄りかかれない感覚は悲しいのだろう。

The Kinsey Institute
[PR]
by ssnostalgia | 2005-09-05 12:30 | movie
<< CODE 46 Elephant >>



XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項