ヒトラー ~最期の12日間~
他人種の存在を認めないという前提に立つナチズム。それを先導したヒトラーの一方的に叫び続ける哀れな最後を描いていた。言葉は相互の理解を得るために使うものだけど、「ナチズム」を唱えるもの達に他人の存在を認める考えは含まれず、そのことを比喩として語っていた悲しい人間の末路を描いた映画だった。 1・エバ・ブラウン役を演じた映画「名もなきアフリカの地」の主演女優ユリアーネ・ケーラーは今回もうまかった。 2・映画の終わりにヒトラーの秘書だった女性がでてきて「ヒトラーの悲ししさを伝えるための映画ではない」に要約されるインタビューが挿入される。映画はヒトラーをすこしも賛美もしていないけど、ユダヤ人に対する謝罪的なものは儀礼となっているのだろう。 3・パレートの法則でかんがえると、当時のドイツ国民全体の各個人の心の中に3割程度「ナチズム的」なものが存在したとすると、国民全体の3割りがナチズムになるのだろうかとも考えてしまった。ナチズムを先導したのはヒトラーだが、それを支えたのは国民でしかない。 4・権力はいつの時代もカタチ(建築)をもとめる。ナチスの建築家、アルベルト・シュペアーの都市計画。
by ssnostalgia
| 2005-08-02 09:20
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