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Vera Drake
Vera Drake

村=家族と言う共同体は、生まれてくる「子どもは生産力」とみなしている(いた)ため、妊娠中絶を許さない社会の仕組みを作り出した。生まれてくる子どもは個人の所有を超えて共同体に属す。堕胎禁止を考えるとき宗教観に表される倫理が頭に浮かぶが、倫理以前に生活していく現実があり、生まれてくる子どもをどうしても必要な生産力として見るから、妊娠中絶は禁止された。
(宗教が禁止したわけではなく、仕組みを維持するため使われた。
参考→ここにも書かれています。)

動き出した仕組みは、人間本来を見ようとせず、仕組みを支えることで成立つ共同体の意思と共に両輪となって走り出す。妊娠に関して言えば身ごもるのは女性で、堕胎を許されない仕組みにどれだけの女性が泣いてきたのだろうかと思うと、心が痛む。

積み重ねられた歴史は重く分厚いが、共同体が存在できないこれからの社会を前提として、何が有効で何が無意味なのかを見極めていくことの大切さを感じる。共同体(=たとえば結婚制度など)の存続を望むベクトルにこだわる場合は、再び泣くのは女性だと思う。

1.人間の感情描写が凄い。チョコレートを食べるシーンひとつに人の心が詰まっていた。おどろいた。

2・最高に幸せな家族はあって、羨ましいほどそこは笑いに満ちていた。ほんの些細なきっかけで笑顔が消えてしまうが、笑える状況を大切にしたい。

3・堕胎が罪であった時代、母を許せない長男であったがそれでも「お母さんを愛している」と言葉に出して伝えている。言葉を信じる素晴らしさがあった。

4・主演女優も父親役も弟役も娘夫婦も刑事も最高の演技を見せている。

5・許される堕胎と許されない堕胎を考えたが、許されない堕胎は浮かばない。
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by ssnostalgia | 2005-07-31 17:54 | movie
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