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鳴り響く声
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新宿区と中野区の境界道路に面したところにすんでいます。その道路の幅は2mもなく区画整理も行き届いていない地域は車も通りにくい地区です。周りには斎場とお寺とが立ち並ぶかっての辺境地の面影を残していますが、寺の鐘が「ゴ~ン」と定時に鳴り響く静けさは棲んでみて分かる良さがあります。

静かだから分かることとして1つあげられるのは、子供の泣き声がすごく響くのです。「アーン、アーン」と鳴り響く声は私にとっては不愉快ではなくいろんなことを想像させてくれます。それは「美しさ」があるからだろう。

住宅は、先ず第一に「住むための機械」すなわち作業における迅速、正確さを得るために私たちに効果的な助力を供すべく定められた機械、身体の様々な欲求ー快ーを満足させるための親切で行き届いた機械です。

これは建築家コルビュジエ提唱した住宅に対する近代建築の指針で第一の目的と言われます。「住宅は住むための機械」という言葉はすごい威力を持ち、人類学者ラマルクの「形態は機能に従う」と共に世に一番知られた言葉となりました。しかし、建築家コルビュジエがより強調したかったのは第一の目的ではなく第二の目的だったのです。この第二の目的が忘れられて満たされない状況は悲しいものがあります。

住宅は次には沈思黙考のための肝要必須の場でもあり、そこには美が存在し、人間にとって欠くことのできない静寂を心にもたらす、そんな場でもあります。私は芸術があらゆる人にとって糧であると主張するのではなく、ただ、住宅はある種の精神のためには美の感覚をもたらすべきだといっているのです。住宅の実用目的に関するものすべて、技術者がもたらすのですが、沈思黙考、美の精神、秩序(これは美の支えともなりますが)、こうしたものが「建築」となりましょう。一方に技術者の仕事があり、他方に建築があるのです。

第二の目的の指し示す所は住宅に限らない大事な部分なのだろう。
と、写真(アップした写真はミャンマー、「バガンの兄弟」です。)を整理しながら、、、
by ssnostalgia | 2004-05-08 12:40
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