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世間のウソ
世間のウソ

世の中の仕組みとして「ウソ」を通して隠していたほうがいい事はあるし、世の中のが作られている過程で矛盾はどうしても出る。矛盾が出た場合にはその矛盾に対して説明をするか、矛盾が無いことを説明するかのどちらかだと思うが、説明すべき対象などは実は見えないので、結果として矛盾を説明しないまま矛盾を含んで物事は進んでいく。ある段階で、その矛盾が暴かれたとき正当化しようとした場合はウソをつくことになる。

(日本)社会のウソを集めた本書。

 まえがき

第一章〈リスク〉をめぐるウソ

第一話 宝くじのウソ
 年末ジャンボ宝くじの特徴は/一等が当たる確率は〇・〇〇〇〇〇〇一/日本の公営ギャンブルは世界一の搾取率/競馬の真実

第二話 自殺報道のウソ
 ネット心中は増えるのか/文士の自殺/中高年男性の自殺者のみ急増

第三話 安全性のウソ
 六本木ヒルズ自動回転扉事故/恫喝を愉しむべきではない/鳥インフルエンザの死者は?/リスクゼロという狂気/報道をめぐる異常

第二章〈事件〉をめぐるウソ

第四話 男女のウソ
 手鏡で覗いたとされる著名人逮捕の意味/学校でエロビデオを鑑賞していた教師も/妻を車のボンネットに乗せ暴走

第五話 人身売買のウソ
 中国「赤ちゃん売買事件」はどう報じられたか/ニュースの味わい方/「一人っ子政策」の本質/カナダ発なら美談に/なぜ女児だったのか

第六話 性善説のウソ
 動機より被害の深刻さを/「社会的影響」とは保身のこと/性善説と殺意/小六女児同級生殺害事件の「対処」

第三章〈子ども〉をめぐるウソ

第七話 精神鑑定のウソ
 その目的は世間からの遮断でしかない/精神鑑定が不要な理由

第八話 児童虐待のウソ
 幼児虐待は日本で増えているのか?/子殺しは「母」が多い/かつては逮捕も報道もされなかった/「民事不介入の原則」はない

第九話 部活のウソ
 問題の提起/解決の方法/廃止の根拠/改革の要諦

第四章〈値段〉をめぐるウソ

第十話 料金設定のウソ
 「第三種郵便の廃止」はなぜ中止されたのか/近い将来「送料」は消えてなくなる/電話加入権「返金義務なし」も詐欺である

第十一話 絵画市場のウソ
 なぜニュース価値があったのか/日本人の絵は世界市場に開かれていない/「美の値段」の真相

第十二話 オリンピックのウソ
 五輪買収工作/アテネ五輪の会場はガラガラだった/五輪観戦ツアー七五万八〇〇〇円の裏側で/女子マラソン五輪代表選考の誤り

第五章〈制度〉をめぐるウソ

第十三話 裁判員のウソ
 映画「ニューオーリンズ・トライアル」の問題提起/羊頭狗肉の珍制度/評決売ります!/北朝鮮顔負けの国民蔑視

第十四話 大国のウソ
 ロシアの兵器産業が膨張中!/一九八八年にテロ犯行支援国を錯誤/対イラク開戦の根源的問題/核査察の予算はなぜ日本が最大だったのか

第十五話 他国支配のウソ
 大ウソつきの好戦家は誰だ/ファルージャで何が起きたのか/傀儡政権のアラウィ首相とは何者か/日本人の関心は再びゼロに?


目次の内容をじっと眺めると当事者意識から離れたところの事実が多いと皆が感じるはず。そう感じた私を含めた我々が、日本社会をダメにしているのだと感じた。ウソを暴くのは片手まではできないので、こういったことは作家さんや物書きさんの仕事になるのだろうけど、私たちが最小限できることといったらプロテストすることだろうし、ウソだと直感で感じたことに興味をもて調べる事が一番大切だろう。

偽善系」や「そして殺人者は野に放たれる」の作者、日垣 隆さんの本で、売れているらしい。
by ssnostalgia | 2005-03-05 08:25 | book
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