楽しい落語の小説を読みました。
しゃべれども しゃべれども LoveBooksさんの激しくオススメしますで見つけました。数年前に読者投票でナンバーワンになった小説の文庫版です。会話のにがてな対人恐怖症の優しい登場人物たちが古典芸能の落語を通して関係を持っていくストーリです。 小説の中で「落語」と「茶の湯」が同じ意味で取り上げられている。それは、私が日ごろ感じることと同じ内容でした。本書では人との関係に持つ気持ち(=一期一会)に、古典芸能がもつ意味を込めている。 何度となく会う人とも、その日その瞬間は本当に一度きりで、同じ条件は一度も無い。すべての機会はただ一度きり。だからこそ、共通して認識できる様式に人はよりどころを見つけ、見ず知らずの人とも様式を通すことで理解を深める。ここで言う様式は、落語や茶の湯には限らない。 各個人に共通した様式が獲得される、もしくは、共通した様式が獲得されないまでも様式の存在を認める感覚が獲得されると良いのになと、「古典」の意味をそこに求める。
by ssnostalgia
| 2005-02-13 23:58
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